京の庭を訪ねて:庭園を通じて京都の「緑の文化」に触れてみませんか?

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圓光寺庭園  えんこうじていえん

庭の概要

所在地 左京区一乗寺小谷町
電話 075-781-8025
作庭年代 江戸後期
作庭者
様式 池泉
寺社の創建年代
文化財指定・登録状況
敷地面積 5,500㎡
公開状況 公開(500 円)

歴史・いわれ

比叡山の麓【ふもと】、一乗寺周辺には美しい庭園がたくさんあり、観光客でにぎわっています。白川通りから曼殊院道を東へ、宮本武蔵の決闘で有名な「一乗寺下り松」へ、さらに狸谷山不動院【たぬきだにさんふどういん】に向かい詩仙堂【しせんどう】の少し手前を北側に曲がると圓光寺があります。
 圓光寺は1601(慶長6)年、徳川家康が国内教学の発展を図るため三要元佶【さんようげんきつ】禅師を招き伏見に建立、伏見版・圓光寺版と称された多くの書籍を出版し、現在も多くの木活字【もくかつじ】が現存し重文に指定されています。その後、相国寺【しょうこくじ】内へ、1667(寛文7)年には現在地に移されています。
 正門から石畳の参道を登ると白い石庭「奔龍庭【ほんりゅうてい】」が広がり、背景のみどり濃い東山を際立たせています。その先にある門をくぐると水琴窟【すいきんくつ】の庭と本堂へ続き、そして明るいみどりの空間が扁額【へんがく】にある「十牛之庭」です。禅の悟
りにいたる道筋を表した「十牛図」を題材として江戸時代に作庭されたと伝えられる池泉回遊式の庭園で、禅僧・尼僧たちの修業の場でした。楓林【ふうりん】が木漏れ日を写す林床の苔地に庭石が大小組まれた美しい空間です。「臥牛石【がぎゅうせき】」と呼ばれる牛の姿を見せる大きな景石を起点として、そこから左右手前に二石ずつ据えて力強く奥行きのある景を創り、さらに左手には灯篭【とうろう】を挟んで二石、右手奥には三石を組んで水平方向にも広がりを持たせ、幅広い本堂広間からの景を創り出しています。おすすめは広間に座し、建物の柱や軒で切り取られ明るく浮き立つ庭空間を観賞する「生け捕り」の景です。春の新緑から秋の紅葉など四季それぞれの姿を、色鮮やかな屏風絵【びょうぶえ】のように楽しむことができます。
 この庭には洛北で最も古い池といわれる「栖龍池【せいりゅうち】」があり、滝口から流れ出る澄んだ水音が響いています。栖龍池の北池にかかる自然石の橋は滝口に向かっているようで素敵な散策路を彷彿【ほうふつ】とさせますが、今は楓林の中への「散策路」は閉ざされ石橋から滝口を臨むことはできないようです。庭に深みを与えている竹林は「応挙竹林【おうきょちくりん】」と呼ばれ、江戸時代に京都で活躍した絵師・円山応挙【まるやまおうきょ】も訪れたそうで、奔龍庭奥の瑞雲閣【ずいうんかく】に展示されている応挙の作品「雨竹風竹図屏風」(重要文化財)はこの竹林を描いたものと伝えられています。
 木漏れ日が美しい模様を演出する苔庭や応挙が歩いた竹林を歩いてみてはいかがでしょうか。


圓光寺庭園の画像 屏風絵のような姿を見せる十牛之庭
圓光寺庭園の画像 臥牛石を起点に組まれた石組み

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