京都は 1200 年という永い時間のなかで数多くの庭園が造られてきました。
歴史のなかで失われた庭園もありますが、現在でも質の高い素晴らしいものが数多く残っています。
それらの庭園は、都市において貴重な緑地となり、植物を育成する場となっているほか、
伝統的な建築物や三山などの周囲の景観と一体となって、他都市に類を見ない優れた都市環境を形成しています。
庭園は、京都で独自の発展を遂げた茶道、華道、祭事、芸能などと深く関係し、「緑の文化」を形成してきました。
また、京都の庭園で培われた技術・技能は全国的に見ても極めて質が高いものです。
しかし一方で、「緑の文化」や技術・技能を次の世代に継承していくことが求められています。
緑化協会は、優れた庭園の情報を発信するなど、「京の庭」の保全や文化継承に寄与したいと考えています。
最新号(2025年春 114号)