京の庭を訪ねて:庭園を通じて京都の「緑の文化」に触れてみませんか?

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西村家庭園  にしむらけていえん

庭の概要

所在地 北区上賀茂中大路町
電話
作庭年代
作庭者
様式 池泉式
寺社の創建年代
文化財指定・登録状況 京都市名勝庭園(1986年指定)
敷地面積 1,282㎡(文化財指定部分)
公開状況 公開(有料500円)

歴史・いわれ

西村家庭園の画像 座敷から見た北庭の石組と木々。低く刈り込んだドウダンツツジとモミジの紅葉が重なると座敷の中は真っ赤に染まる

 西村家庭園は、上賀茂神社(賀茂別雷【かもわけいかづち】神社)の南側、明神川沿いにある社家町(神社の神官や氏子たちの住む屋敷町)の一画にある庭園です。
 上賀茂神社の社家町の成立はかなり古くまで遡【さかのぼ】りますが、現在見るような形になったのは江戸時代です。この地区は1988年、重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。

 西村家庭園のある敷地は、明治時代の後半、西陣で織物業を営んでいた西村清三郎(7代目)が、社家の錦部【にしごり】氏と西池氏から別邸として利用するために買い求めたものです。清三郎氏は、この別邸を自分の好みのままに造営するではなく、江戸時代以降も残っていた庭園をなるべく保存しながら、主屋【しゅおく】を建て、庭園の再整備を行いました。


 庭園は、敷地の中ほどにある主屋の北、南、西の3方に分かれます。
 このうち北庭は、上賀茂神社の御神体である神山【こうやま】になぞらえた、神々の御霊が降りるという降臨石が据えられ、神官が神社に赴く前に禊【みそぎ】を行う石組の水垢離【みずごり】場がこしらえられています。
 この降臨石は座敷の正面に位置して、庭の木々の間から眺めることができます。かつて水垢離の水を汲【く】んだと考えられる流れは比較的幅広い二筋の遣水【やりみず】となっており、実用と観賞の用を果たしていました。


 一方、南庭はやや小さな滝石組を有し、木々に囲まれた居心地の良い池庭です。西村家では月見などを催していたそうです。

 西村家庭園は、随所に社家の特徴を残し、景観的にも優れた貴重な庭園であり、1986年、京都市の名勝に指定されました。

見所・みどりの情報

西村家庭園の画像 明神川と一体となった社家町の風景
 北庭と南庭の流れ・池の水は、上賀茂神社の境内から流れてきた明神川の水を取り入れたものです。めぐった水は再び明神川へ戻るようになっており、これも上賀茂の社家の屋敷の特徴です。庭にはサクラ、ウメ、ウツギ、ツバキなどの花木やシュウカイドウ、ホトトギス、ハギなどの山野草が四季を彩り、特に新緑や紅葉の季節には、流れとともに一層美しく眺められます。

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