京の庭を訪ねて:庭園を通じて京都の「緑の文化」に触れてみませんか?

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曼殊院門跡書院庭園  まんしゅいんもんぜきしょいんていえん

庭の概要

所在地 左京区一乗寺竹ノ内町
電話 075-781-5010
作庭年代 江戸時代前期
作庭者
様式 枯山水
寺社の創建年代
文化財指定・登録状況
敷地面積 約1,800㎡
公開状況 年中無休(拝観料600円)

歴史・いわれ

曼殊院門跡書院庭園の画像 小書院から大きな五葉松のある「鶴島」(中央、向こう側)を見る。 廊下を歩くと、風景が大きく変化する。

 曼殊院は、京都市街の東北、比叡山の南西麓にある門跡寺院で、平安時代の延暦年間(782~806)に天台宗の開祖最澄【さいちょう】が比叡山上に創立したのに始まります。その後、何度かの移転を経て、江戸時代の1656(明暦2)年に現在地に移転しました。
 明治に入り宸殿【しんでん】を失った以外は、当時の門跡寺院の様子がそのまま伝えられており、本堂・書院・庫裏が国の重要文化財に、また、庭園を含む境内全体が1954年、国の名勝に指定されています。

見所・みどりの情報

曼殊院門跡書院庭園の画像 梟(ふくろう)の手水鉢(ちょうずばち)

 庭園は、大書院と小書院の南に展開し、白砂敷の上に大小三つの中島が築かれている枯山水です。中でも書院から見て右奥の中島にある大きなゴヨウマツが目を引きます。左手奥には滝石組が組まれており、白砂敷はそこから流れる川を表していると考えられます。大きな二つの中島の間には石橋が架けられ、中島や背景の築山には5つの燈籠が据えられています。
 石造品にも独特の意匠が見られ、中島の大きなゴヨウマツの脇にある曼殊院型燈籠と、小書院の縁先にある梟【ふくろう】の彫刻が施された「梟の手水鉢【ちょうずばち】」が特に有名です。
 小書院には茶室「八窓軒【はっそうけん】が付属しています。また、小書院の東側の高台の上にもかつて2棟の茶室がありました。京都市外を展望する、宮廷風の明るく軽快な装いの茶室と露路があったと思われます。

 この庭園は、1656年の扁額から、現在地に移転してきた際に建物と合わせて作られたことがわかります。大書院と小書院は、建築以来ほとんど改変されていないため、庭園の姿も当初の姿をほぼそのまま残していると思われます。小堀遠州【こぼりえんしゅう】好みとも伝えられますが、明暦の移転は遠州の没後であることから、当時の門跡であった良尚【りょうしょう】親王の好みが入っていると考えた方が良いようです。

 枯山水庭園といえば、禅宗寺院に見られる、狭い空間に滝石組を組んだものを想像しがちですが、曼殊院は門跡寺院のため、宮廷風の意匠を取り込んだ独特の作風となっています。

 5月初旬にはツツジ類、特にキリシマツツジの赤い花が新緑に彩りを添えます。秋にはモミジが紅葉して山麓に華やかな雰囲気を醸し出します。建物と一体となり、門跡寺院にふさわしいみやびな空間が今も広がっています。

周辺マップ

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