「京のみどり」情報:市民のみなさんとともに京都の緑を育てていく広報誌です。

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緑化の取り組み 緑の応援団

京都府立桂高等学校 バイオテクノロジー部(西京区)

応援団1.jpgコケ植物を使ってヒートアイランド現象の緩和と普及活動を

 

 府立桂高校(西京区)バイオテクノロジー部が「コケ植物によるヒートアイランド現象の緩和と普及活動の研究」により、第18回コカ・コーラ環境教育賞「次世代支援部門」優秀賞をこのほど受賞しました。

 

 「この研究を通して、コケの特徴や生態に興味を持つようになりました」と部長の島本雅之さん。園芸を学ぶ1〜3年生の22名が所属するバイオテクノロジー部では、ヒートアイランド現象の緩和を目的としたコケの壁面緑化やランの新種開発や培養の研究を日々行っています。コケは湿った薄暗いところに生えているとイメージしやすいですが、 全世界には2万種以上ものコケが存在し、日本だけでも2千数百種、その中には、直射日光や乾燥にも強い種もあるそうです。

 

 顧問の平田茂先生が自宅から乾燥と日光に強いスナゴケを採取し、部員たちとともに育苗ケースに並べてプレハブ建物の壁面に設置しました。すると、建物内の温度低下の効果が認められました。またケースは8㎏/㎡と軽量(建築基準法上は60㎏/㎡)で、厚さも3㎝程度と非常に薄いつくりになっています。

 

 不思議なのは、一見茶色で枯れているようにも見えるところも、実は「仮死状態」と呼ばれる状態のまま生きていること。「従来の屋上・壁面緑化のように一面緑色でないことも多いのですが、確かに生きていま応援団2.jpgす」と平田先生。測定するとコケの裏では温度の低下がみられ、水をかけると、ほんの数秒で茶色いコケが緑色によみがえります。

 

 こうした研究内容を、地域の小中学生や、一般の方に紹介する活動が行われ、ヒートアイランド対策をはじめ、環境問題に興味を持ってもらうきっかけとなっています。近隣の小学校で紹介した際は、後日子どもたちが周りのコケを集めて部員たちに届けてくれたそうです。

 

 部員たちは、「今後は、コケの乱獲が起こらないように効率よく培養をしていく技術や、生態について詳しく研究を進め、商品として実用化していきたい」と話しています。

*この記事は2011年10月発行の「京のみどり60号」から内容を掲載しています。

冊子は協会事務所(東山区円山町463)でお配りしています。

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