「京のみどり」情報:市民のみなさんとともに京都の緑を育てていく広報誌です。

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緑化の取り組み 緑の応援団

京都みつばちガーデン推進プロジェクト(中京区)

ミツバチ式典.jpgのサムネール画像

「ニホンミツバチとの共生による都市緑化の推進」

 中京区役所の屋上緑化が完成してから、約6年。四季折々の花を咲かせている屋上で、ニホンミツバチを緑化に活用する新たな取組が始まりました。 

 近年、国内の養蜂衰退でセイヨウミツバチが減少しているのに対して、日本の固有種であるニホンミツバチの勢力が増しています。このニホンミツバチを活用して、中京区役所が中心となって京都の都心で、環境保全や都市緑化に繋げる取組「京都みつばちガーデン推進プロジェクト」の開始セレモニーが10月26日区役所屋上で行われました。

 式典には、門川大作市長や、村田清緑化協会理事長ら関係者約100名が出席。区との提携により指導を行っている京都学園大学バイオ環境学部の坂本文夫教授は講演で「他の都市養蜂の事例では、セイヨウミツバチが飼育されますが、蜜の採取を主目的とせず、外来種に頼らないという意味で京都で行うにはニホンミツバチの方が向いている」と述べました。セイヨウミツバチのように蜜を頻繁に採取することは難しいものの、性格がおとなしく人をほとんど刺さないこと、巣を襲うスズメバチの侵入を防げるなどの利点も多いそうです。
佐伯康ハチ.jpg介中京区長は「緑被率が低い中京区として、新しい視点での緑化活動に期待します」と述べました。

 市民ボランティアの立場で飼育している『京(みやこ)・みつばちの会』の鶴 弘毅会長は「ここがきっかけとなって、市内にニホンミツバチの巣箱が増え、ネットワークや地域交流が広がっていってほしい。また、ミツバチが好む植物の植え付けも試したい」と話しています。式典では現在設置されている巣箱がお披露目されましたが、春には、巣箱を追加し、新たな群れを飼育する予定です。

 ニホンミツバチの行動半径は約2㎞。ニホンミツバチが受粉を媒介することにより、まちなかの生態系が豊かになる可能性もあり、新たな緑化活動は、これからどんな広がりを見せていくのか楽しみです。
問合せ  中京区役所 総務課 ☎075(812)2420

*この記事は2011年12月発行の「京のみどり61号」の内容を掲載しています。

冊子は協会事務所(東山区円山町463)でお配りしています。

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