「京のみどり」情報:市民のみなさんとともに京都の緑を育てていく広報誌です。

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歴史を語る京の木

継承が生み出す造形美 勧修寺(かじゅうじ)の臥竜(がりゅう)の老梅

勘修寺.jpg

 山科区南部、山科川と名神高速道路が交差する近くに門跡寺院の勧修寺がある。創建は古く、平安時代中期の900(昌泰3)年に、醍醐天皇が母・藤原胤子(いんし)の菩提を弔うために、胤子の母・列子(たまこ)の実家、宮道(みやじ)家邸宅を寺に改めたのが始まりといわれている。

 

 広い境内には、江戸時代初期の御所の建物である宸殿(しんでん)や書院、本堂が佇む。庭園は京都市指定名勝で、平安時代に作庭されたと伝わる氷室池を中心とした池泉回遊式の庭と、書院前に広がる平庭の二つの部分からなる。周囲の山々を借景とし、奥行きが感じられる自然豊かな空間で、池に浮かぶ中ノ島には、多くの野鳥が訪れる。

 

 冬鳥の旅立ちが近づく早春、書院の前に、白く香りのよい花を咲かせる老梅がある。江戸時代に仙洞御所から移植されたといわれ、初代はわずかに根が残るのみ。2代目は、太く立派な幹だったことを物語る古木が残っている。その姿がまるで龍が這うようであることから、「臥竜(がりゅう)の老梅」と呼ばれるようになった。現在花をつけるのは、3代目。世代をつなぎ見事な自然の造形美をつくりあげ、毎年春を告げる役目を果たしてきた。

 

 例年は節分のころに満開となるが、今年はほぼ一カ月遅れ。2月の下旬にようやく花をつけ始めた。「桜一山、梅一輪」の言葉があるように、寒風の中で、凛と咲く花には気品が漂う。

 

 春になると参道の白い土塀をサクラが染め、5月にはハナショウブ、カキツバタ、スイレン、7月にはハスと、境内は次々に彩られる。

 

●勧修寺

京都市山科区勧修寺
仁王堂町27-6
☎075-571-0048
9:00〜16:00
大人400円、小中学生200円
地下鉄「小野駅」下車、
徒歩約6分

*この記事は2012年3月発行の「京のみどり62号」から内容を掲載しています。

冊子は協会事務所(東山区円山町463)でお配りしています。

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