花とみどりの相談所:草花や樹木の育て方などの疑問にお答えします。

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花とみどりの相談所だよりQ&A

Q. <水草の土> 梅小路公園には、プラスチック製の樽の中に水草を植え、多数展示してありますが、どんな土を使っていますか?また、肥料は何をやっているかお答えください。
 当園での水生植物の栽培は一部を除き、ほとんどが容器栽培です。そのため、池などのような広い場所で栽培する場合と、土や肥料は異なると思いますが、当園のものに限りお答えいたします。
 当園では8〜10号の駄温深鉢に水草を植えて、1〜2回り大きめのプラスチック容器に沈めて栽培しています。水深は抽水性のもの、浮葉性のものなど、種類により差があるので、底にレンガを入れ調整しています。以上のように、容器の広さは限られていて狭く水の量も少なく、また、水換えもほとんど行わないため、最も注意しないといけないのは水の中の酸素が欠乏することです。酸欠を防ぐためには、植え込み用土は有機物の少ない砂質土が良く、実際のところ用土としては、水草の種類は問わず、1〜数回、草花用に使用した後の古土を使っています。元になる草花用の土は、真砂(まさ)土をベースとし、バーク堆肥、ピートモス、日向土(細粒)をブレンドした市販のものですが、この土に日向土の細粒をさらに5分の1くらい加え、使用しています。こうすると通水と通気がよくなり、複数回草花を植え込むことができるからです。水草には、この使用済みの土の夾雑(きょうざつ)物を除くだけで、他には何も加えず使っていますが、ハンギング用の土が混じったりすると、パーライトが浮き、見苦しくなるので混じらないように気をつけています。以前新しい土をそのまま使ったこともありますが、ピートモスが多いせいか水が濁って成績は良くありませんでした。
 肥料についてはN(チッソ)8、P(リン酸)8、K(カリ)8の化成肥料を適宜、容器の水の中に投入するだけです。有機物肥料を使うと、腐敗して酸欠になるため、使っていません。ただ、肥料当たりが起こらないように一度の投入量は少なくし、回数も調整しています。
<写真>
  • 写真:容器栽培のシラサギガヤツリ(流通名:スターグラス)
    容器栽培のシラサギガヤツリ(流通名:スターグラス)
  • 写真:古土で植え付けたミズバショウ
    古土で植え付けたミズバショウ
  • 写真:古土で植え付け中のオニバス
    古土で植え付け中のオニバス
  • 写真:水草の栽培状態。手前の開花中の植物は中国原産のハナイ(学名:ブトムス・ウンベラツス)
    水草の栽培状態。手前の開花中の植物は中国原産のハナイ(学名:ブトムス・ウンベラツス)

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