京都駅ビル「緑水歩廊」でのキクタニギク(菊渓菊)の展示について
2013年11月22日更新
(お知らせ) 鉢の展示は11月26日までで終了し、パネルのみ引き続き掲示しています。
キクタニギクは、京都府レッドリスト(2013年版)で絶滅危惧種。キク科の多年草で、別名にアワコガネギク、アブラギク。
名前は、京都・東山のかつての菊の名所「菊渓(きくたに・きくだに)」に由来します。しかし、現在の東山は環境が変化し、自生は確認できません。府内でも環境の変化、シカの食害により希少になっています。
さわやかな明るい色の葉で、茎の先に多数の小さな黄色の花をつける姿が特徴です。 かつては、花から精油をとって香料にしたり、葉や花を食用にすることもあったといいます。
展示しているキクタニギクは、「乙訓の自然を守る会」のご協力で京都の西山に自生していた株から挿し芽でふやしたものです。今後、さまざまな団体・園芸家との協力のもとでの保全を検討しており、京都の希少な植物を知っていただこうと展示しています。
また、解説パネルでは、キクタニギクの特徴や「菊渓」の地名などについて説明しています。花期の終わりが近づき次第、鉢の展示は終了します。
◆緑水歩廊へは……
中央改札口から東側(ホテルグランヴィア京都側)のエスカレーターで、烏丸小路広場(4F)に上ります。南側の階段を降りると、南遊歩道(3F)に出られます。降りた付近にある「屋台プランター」の中に展示しています。伊勢丹側の南北自由通路(2F)からも南遊歩道に行くことができます。
※この取り組みはエコロジカルネットワークづくりのため、京都駅ビル開発と協力して京都の希少になりつつある花の展示を行っているものです。本年9月にはフジバカマ展示を行いました。