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京都駅ビル「緑水歩廊」での藤袴展示(アサギマダラ飛来)について

2013年9月27日更新

27日に始まった「藤袴と和の花展」(緑化協会・KBS京都共催)の連動企画として、京都駅ビル南遊歩道(3階)にある「緑水歩廊(※注1)でも原種のフジバカマを展示しています。(特別協力:京都駅ビル開発) 

 緑水歩廊0926thum.JPG 多数の電車が行き来する様子を見下ろせるこの駅ビルの一角に、驚くべきことにアサギマダラ(※注2)が飛来しています。フジバカマは20日から設置しましたが、数日前から目撃され、27日は2頭飛来したそうです。(写真:京都駅ビル開発提供、27日午前)

近代的な鉄筋コンクリート造のビルでも、「緑水歩廊」のような緑化施設があれば、遠方から生き物たちがやってくるという証かもしれません。

 ここには 「藤袴と和の花展」でおもに展示する西京区大原野由来のフジバカマ24鉢と、和歌の家・冷泉家さんからKBS京都が挿し芽で分けていただいたフジバカマ8鉢を置いています。

   京都駅ご利用の際は、駅ビル「緑水歩廊」にもぜひお立ち寄りください。

 (※注1)緑水歩廊 京都駅ビルの開業15周年の記念事業として実験的に設置された緑20130927アサギマダラ2-S.jpg化施設。駅ビルの南側に位置する3階の南遊歩道と、7階の東広場を結ぶ階段・通路に大小様々なプランターが設置されています。緑化面積は合計約80㎡、全長約80m。

 ビル屋上に降った雨と太陽光発電でポンプアップされる地下湧水で潅水をまかなっています。植栽は、京都の原風景をコンセプトに里山、棚田・湿地、池沼を表現し、京都府内の在来種を中心に、水生の希少種アサザ、ミズアオイなど約90種からなります。夏場はヘチマやゴーヤで緑のカーテンを作り、お昼時などにはベンチに掛けてくつろぐ人の姿も見られます。

【緑水歩廊へは……】  中央改札口から東側(ホテルグランヴィア京都側)のエスカレーターで、烏丸小路広場(4F)に上ります。南側の階段を降りると、南遊歩道(3F)に出られます。降りた付近にある「屋台プランター」の中にフジバカマを展示しています。伊勢丹側の南北自由通路(2F)からも南遊歩道に行くことができます。

 (※注2)アサギマダラ 世代交代しながら海を越えて「渡り」をする珍しい大型の蝶です。浅葱(あさぎ)色の模様が美しく、成虫はフジバカマなどヒヨドリバナ属の花の蜜を好んで吸います。渡りのルートがわかって来たのは近年で、日本各地や外国の研究者・市民がネットワークをつくり、捕獲した個体にマーキングして、移動のようすを調べています。
 夏は、東北地方・中部地方などの涼しい高原で過ごし、秋に気温が下がってくると、温かい沖縄や、台湾、中国大陸、遠くはフィリピンまで海を越えて飛んでいきます。翌年春から夏にかけて、日本列島を北上します。

 「藤袴と和の花展」(梅小路公園「朱雀の庭」)では、10月5日(土)・6日(日)、BVアサギマダラの会のご協力により、「”渡りの蝶”アサギマダラなんでもコーナー(アサギマダラを写そう)」のコーナーを設けます。アサギマダラの不思議を知りたい方は、ぜひ梅小路公園にお越しください。

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