宝が池公園は、京都三山の一角をなす小高い山に囲まれ、五山の送り火のひとつ「妙法」が南面にあります。古くから、薪や炭を採る里山として、人々の暮らしと深く関わってきた、四季の自然が美しい公園です。
公園のほぼ中央にある宝ケ池を中心として、雑木林や草原、公園の北東を流れる高野川や岩倉川、もともとの谷の地形を利用して整備された面積約62.7ヘクタールの総合公園で、子どもの楽園はその東の端に位置する広場です。
宝が池公園の風景
- 4月には「桜の森」や園路沿いなどでサクラが開花し、林の中ではコバノミツバツツジが花を咲かせ、ピンクのトンネルを作ります。新緑の時期には、コナラの新芽が銀色に輝き、林は新緑のかおりで満ちます。
- 6月には「菖蒲園」で多くの品種のハナショウブが咲きます。林の中は、爽やかな緑陰を作りだし、セミやカブトムシなどの昆虫が見られます。夜には長代川付近でホタルを見ることもできます。
- クヌギやアラカシ、コナラなどで構成される林の中では、ドングリが落ち始めます。紅葉の季節には、様々な樹種が織り成す赤や黄色の美しい景色が見られ、落ち葉の絨毯が広がります。
- 紅葉が終わり、葉が落ちた林の中では、ツグミやジュウビタキなどの冬鳥が飛び交います。池ではオシドリなどの水鳥が見られます。寒い年には池が凍ったり、真っ白の雪景色に包まれる日もあります。