2025年11月 9日
いま、多くの人々の関心を呼んでいる、京都東山にかつて自生していたキクタニギク(京都府絶滅危惧種、環境省絶滅危惧(NT))。最晩秋に、黄色の小さな花をたくさんつけます。残念ながら東山では、昭和の初めころに絶滅したと考えられています。
キク類の植物に詳しく、外来キクタニギク問題に一早くから取り組まれてきた中田政司氏から、その問題点や国家プロジェクト「NBRP広義キク属」での成果などについて、わかりやすくお話いただきます。
また、東山での保全普及の大切さを訴えてきた藤井肇氏(京都府希少野生生物保全推進員)を交えた意見交換を行い、今後の保全のあり方を考えます。
【日時】2025年11月9日(日)14:00~16:00
【講師】 富山県中央植物園園長 (公社)日本植物園協会植物多様性保全委員会外来種対策分科会座長
中田 政司 先生
筑波実験植物園技官、広島大学理学部助手・助教授を経て1993年から富山県中央植物園勤務。2013年から現職。細胞遺伝学、細胞分類学の分野で、植物の多様性を研究。1990年代以降の外来キクタニギク問題に一早く警鐘を鳴らし、2013年、京都市内の自生地も調査。国家プロジェクト「NBRP広義キク属」運営委員。理学博士。
〇キクタニギクとは?京都の東山の「菊渓」が全国共通の和名の由来!
〇「菊渓」は、将軍塚から流れ出て円山公園のすぐそばにあります。
〇なんと、多種多様なキク属植物の「モデル生物」なんです!
〇東京の皇居にしかないキクタニギクの変異型「カモメギク」があるってご存知ですか?
〇東山では、キクの名所だった江戸時代の風景の復活を目指す取組みが進行中。
【時間】14:00 ~ 16:00 (受付13:30から)
【場所】知恩院 和順会館 (京都市東山区林下町400-2)(円山公園のすぐ隣です。)
【主催】京都市都市緑化協会(円山公園指定管理者) 協力:(学)京都文教学園/京阪園芸(株) 後援(予定):京都市東山区役所
【参加費】無料