京都駅ビルでの藤袴展示について
2014年10月 2日更新
10月5日(日)まで梅小路公園で開催中の「藤袴と和の花展」(緑化協会・KBS京都共催)の連動企画として、京都駅ビル南遊歩道(3階)にある「緑水歩廊」(※注1)で、昨年に続き、自生種のフジバカマを展示しています。(特別協力:京都駅ビル開発)
「藤袴と和の花展」でおもに展示する西京区大原野由来のフジバカマ鉢と、和歌の家・冷泉家さんからKBS京都が挿し芽で分けていただいたフジバカマ計24鉢を置いています。合わせて、パネルで自生種フジバカマの特徴などについても説明しています。
【本州に接近が予想される台風に備え、「緑水歩廊」での展示は4日(土)までとします。】
昨年は、驚くべきことに「渡りの蝶」と言われるアサギマダラ(※注2)がフジバカマに飛来しました。今年は果たしてやって来るでしょうか。
また、京都駅ビル2階「駅ビルインフォメーション」横の「京都茶寮」では、この藤袴を花材にした生け花を飾り、お客様に保全の大切さを感じていただいています。
京都駅ご利用の際は、駅ビルの藤袴をぜひご覧ください。
(※注1)緑水歩廊 京都駅ビルの開業15周年の記念事業として実験的に設置された緑化施設。駅ビルの南側に位置する3階の南遊歩道と、7階の東広場を結ぶ階段・通路に大小様々なプランターが設置されています。緑化面積は合計約80㎡、全長約80m。
【緑水歩廊へは……】 中央改札口から東側(ホテルグランヴィア京都側)のエスカレーターで、烏丸小路広場(4F)に上ります。南側の階段を降りると、南遊歩道(3F)に出られます。降りた付近にある「屋台プランター」の中にフジバカマを展示しています。伊勢丹側の南北自由通路(2F)からも南遊歩道に行くことができます。
(※注2)アサギマダラ 世代交代しながら海を越えて「渡り」をする珍しい大型の蝶です。浅葱(あさぎ)色の模様が美しく、成虫はフジバカマなどヒヨドリバナ属の花の蜜を好んで吸います。渡りのルートがわかって来たのは近年で、日本各地や外国の研究者・市民がネットワークをつくり、捕獲した個体にマーキングして、移動のようすを調べています。
夏は、多くの個体が東北地方・中部地方の涼しい高原などで過ごし、秋に気温が下がってくると、越冬と繁殖のため、温かい九州、沖縄、台湾、中国大陸や、遠くはフィリピンなどまで海を越えて飛んでいく個体もあります。翌年春から夏にかけて、日本列島を北上します。
◆「藤袴と和の花展」(梅小路公園)では、10月4日(土)・5日(日)9時~15時、BVアサギマダラの会のご協力により、「”渡りの蝶”アサギマダラなんでもコーナー(アサギマダラを写そう)」のコーナーを設けます。アサギマダラの不思議を知りたい方は、ぜひ梅小路公園にお越しください。