
宝が池連続学習会 ~森をしらべる・森をそだてる・森をつたえる~
2013年8月21日更新

京都の中で、歴史的・景観的・自然的に大切な役割を担い、人々の暮らしを支えてきた宝が池の森。四季折々の景色と動植物たちとの出会いにあふれた森は、散歩やハイキング、あそび場として子どもからお年寄りまで親しまれてきました。
暮らしの中で山の糧を利用するしくみが途絶えて久しい現在。宝が池の森は急激に荒廃し、ナラ枯れやシカ害の影響で、次世代の植物が育たない危機的な状況に陥っています。
失われつつある生きものの多様性、山の安全性。身近な森が発するSOSに対して、私たちは何ができるでしょう?この学習会では、5つの視点とフィールドワークを通して、身近な自然を再認識し、未来へつなげる方法を学びます。
※5回の学習会に参加された方には、宝の森連続学習会修了証が発行されます。
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日程:H25. 9月~H26. 3月
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時間:10:00~15:30(※午前:座学、午後:フィールドワーク/但し、テーマによって変更あり)
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場所:宝が池子どもの楽園管理事務所横・ミーティングルーム(場合によっては、京都府立大学講義室等を利用)および 宝が池公園界隈
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参加対象 :15歳以上 で興味がある方
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定 員:30名
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参加費:保険料等として500円(5回分)
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その他、必要に応じて材料代などの実費。
------第1回--------------------------------------------------------------
9月14日(土) 「身近な森の生物多様性を守る・ひきつぐ」
- 【座学1】都市公園としての宝が池の森と生物多様性
- 【座学2】昆虫の世界と森の姿・人とのつながり
- 【フィールドワーク】フィールド観察&マップづくり
森の見方・読み取り方を学びます。昆虫と植物の関係から、いきもののつながり、森の生態系を捉えていきます。
------第2回--------------------------------------------------------------
10月12日(土) 「森のしくみを知る・森育てを始めるために」
- 【座学1】宝が池の森の特性が生きる森の管理について
- 【座学2】シカ害と野性生物管理について
- 【フィールドワーク】フィールド調査&記録づくり
テーマを定めて簡易調査を行います。記録マップを作成するなど、今後に役立つ情報整理手法を学びます。例)ナラ枯れ・シカ害状況把握等
------第3回--------------------------------------------------------------
11月2日(土) 「自然学習フィールドの拠点をめざして」
- 【座学1】自然学習の大切さ・日本のくらしに息づく自然観
- 【フィールドワーク】自然学習プログラム体験
経験豊富な講師が実施する「自然学習」を子どもたちとともに体験し、ノウハウを学びます。
------第4回--------------------------------------------------------------
12月8日(日) 「森林再生の実践にむけて」
- 【座学1】身近な木々を使うくらしのあり方~都市域におけるバイオマス利用について~
- 【座学2】ワークショップ~宝が池の木々をどう活かすか~
- 【フィールドワーク】間伐体験・バイオマス活用
宝が池の森を代表するツツジ類を守り、生物多様性を維持する森の作業を体験。バイオマス利用の可能性を探ります。
------第5回--------------------------------------------------------------
3月22日(土) 「宝が池周辺の史跡からみる森の利用と歴史」
- 【座学1】松ヶ崎城跡と遺跡の数々から地域をよみとく
- 【フィールドワーク】歴史と自然 ウォーキング
数々の遺跡が残る宝が池の山を、専門家とともに歩き、地域の歴史を学びます。
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講師の方々 ※敬称略・日程順
■ 森本 幸裕: (公財)京都市都市緑化協会理事長/京都学園教授
■ 齊藤 準 : 京都工芸繊維大学大学院応用生物学部門准教授
■ 田中 和博: 京都府立大学生命環境科学研究科教授
■ 高柳 敦 : 京都大学大学院農学研究科森林生物学研究室講師
■ 菅井 啓之: 京都ノートルダム女子大学心理学部教授
■ 吉崎 伸 : 財)京都市埋蔵文化財研究所
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★申し込み/問い合わせ
お申込み方法:お名前・年齢・ご連絡先(住所・電話・FAX・E-mail)・所属をご記入の上、メール・FAX・郵送のいずれかで下記までご連絡ください。
Email: kaerusenpai@kyoto-ga.jp
※注:携帯メールでお申し込みの方は、パソコンからのメールを受信できるように設定しておいてください。
TEL:075-781-3010 FAX:075-781-4010
住所:京都市左京区上高野流田町8 宝が池公園 子どもの楽園管理事務所 野田または小川まで
※全5回の連続講座となっていますが、1回だけの講座参加も可能です。