花とみどりの相談所:草花や樹木の育て方などの疑問にお答えします。

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花とみどりの相談所だよりQ&A

Q. ハスとスイレンをよく混同してしまうので、分かりやすい見分け方をお願いします。
 ハスはハス科ハス属(ネルンボ)の水生植物で、日本や中国、インドなどアジアを中心に分布する東洋種(ネルンボ・ヌキフェラ)と、主に北アメリカを中心に分布するアメリカ種(ネルンボ・ペンタペタラ)の2種があります。東洋種の花色が紅や白であるのに比べ、アメリカ種は黄色のため、キバナハスとも呼ばれていますが、この両種は交配することができ、現在、黄紅や黄白の交配品種が生まれています。
 一方、スイレンはスイレン科、スイレン属(ニンフェア)の植物で、約40の種がありますが、熱帯スイレンと温帯(耐寒性)スイレンに二大別できます。この2群は耐寒力だけではなく、形状も一部異なります。
 以上をふまえた上でハスとスイレンの違いについて、以下に特徴を列挙してみます。

ハス スイレン
水面から高い位置に咲く。全体に丸みを帯びた花弁を持つ。中央に花托(蜂の巣)があり、花が終わると花弁は散り、花托が残る。 全体に細身の花弁を持つ。温帯種は水面か水面近くに咲くが、熱帯種は水面から花茎を伸ばして咲く。花が終わると水に沈む。
水面から立ち上っている。茎の表面に刺(とげ)状の毛があり、ざらざらしている。 大部分は水中にある。茎の表面はつるつるしたものと毛のあるものがある。
葉は楯形で切れ込みはなく、水面から立ち上る。葉は大きく光沢はないが、水をはじく。 葉は蹄形のため大きな切れ込みがある。ほとんど浮葉で表面に光沢があるが水をはじかない。
生長が速く、ぐんぐん伸びる。秋になると地下茎の先端が肥大し、蓮根になる。 温帯種――ワサビ状の塊根で少しずつ伸び、新芽を出す。
熱帯種――球状の球根で、小球ができ増える。

<写真>
  • 写真:ハスの開花状態(東洋種)
    ハスの開花状態(東洋種)
  • 写真:キバナハス(アメリカ種)
    キバナハス(アメリカ種)
  • 写真:熱帯スイレン'コロラータ'
    熱帯スイレン'コロラータ'
  • 写真:温帯(耐寒性)スイレン'マリアセアカワセ'
    温帯(耐寒性)スイレン'マリアセアカワセ'

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