花とみどりの相談所:草花や樹木の育て方などの疑問にお答えします。

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花とみどりの相談所だよりQ&A

Q. 我が家の鉢植えのアロエが初めて花をつけました。近くの植物園の温室には巨大なアロエがありますが、花を見たことがありません。どうしてですか?
 アロエはアロエ科(またはユリ科)のアロエ属の植物で、南アフリカと周辺の島々に200~250種が分布し、大きさはさまざまです。ただ日本で単に「アロエ」と呼んでいるのは「アロエ・アルボレッケンス(木立蘆會=こだちろかい)」のことで、俗称では「医者いらず」とも呼ぶ南アフリカ原産のものです。お宅の「アロエ」は多分これでしょう。花は大株にならないとつけませんが、10号鉢位に植え、日当たりのよい所で、乾き気味にして、吹いてくる腋芽(えきが、わきめ)を 次々と掻き取って茎を1~3本立にすれば、高さ1m前後で花をつけるようになります。
 一方、植物園のものは「アロエ・デイコトマ(高蘆會)」だと思います。この植物はナミビア~南アフリカに分布し、自生地では幹径1m、高さが10mにも達し、街路樹にも使用されるようで、世界の大型の植物のうち、最も乾燥に強いと考えられています。日本では植物園の温室以外、滅多に大株を見ることはありません。また、なかなか花をつけませんが、かつて筆者が友人に依頼され、納入の手伝いをした2株のうち、1株が2年目に約1.2mの高さで開花しました。根土を落として送ったため生長が停止し、花がついたのではないかと考えられます。しかし開花後も弱って3年間ほど生長をしませんでした。
 他のアロエでは近年、薬用や食用として人気の高いのは「アロエ・ベラ(真蘆會)」で中型ながら花もよくつけます。その他、中小型のアロエが観賞用として幾種類も栽培されています。
<写真>
  • 写真:アロエ・アルボレッケンス(木立蘆會)の開花株(3月)
    アロエ・アルボレッケンス(木立蘆會)の開花株(3月)
  • 写真:斑入り葉のアロエ・アルボレッケンスの鉢植えの開花(樹高約0.7m)(3月)
    斑入り葉のアロエ・アルボレッケンスの鉢植えの開花(樹高約0.7m)(3月)
  • 写真:植物温室のアロエ・デイコトマの大株(樹高約4m)
    植物温室のアロエ・デイコトマの大株(樹高約4m)
  • 写真:アロエ・デイコトマの開花 11月(高知県の店舗内)
    アロエ・デイコトマの開花 11月(高知県の店舗内)
  • 写真:アロエ・ベラ(真蘆會) 4月(沖縄県の栽培畑)
    アロエ・ベラ(真蘆會) 4月(沖縄県の栽培畑)
  • 写真:小型種のアロエ・ミトリフォルミス'バリエガタ'(不夜城錦)の開花(6月)
    小型種のアロエ・ミトリフォルミス'バリエガタ'(不夜城錦)の開花(6月)

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