歴史を語る京の木一覧
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大杉坊大権現の天狗杉 牛尾山法厳寺(ほうごんじ)のスギ山里を抜けて、山科音羽川に沿うように歩いていくと、桜の馬場に出る。そこから長い石段を上っていくと、音羽山の中腹にある牛尾山法厳寺(うしおざんほうごんじ)に着く。 法厳寺は、かつて音羽山の山頂に祀(まつ)られた音羽山権現社を...
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橋本関雪が残した 白沙村荘(はくさそんそう)のハクショウ銀閣寺のほど近くに、日本画家・橋本関雪の元邸宅であり、現在は記念館として公開されている白沙村荘がある。門をくぐると、そこには関雪が30年もの歳月をかけて、こだわりぬき、つくりあげた空間が広がっている。 関雪の画室であった...
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徳川家ゆかりの地に咲く 清凉院(せいりょういん)のサルスベリかつて伏見城の御花畑山荘という御殿があった地に、浄土宗の尼寺、清凉院がある。1600(慶長5)年、徳川家康の側室・お亀の方が、後に尾張藩の初代藩主で尾張徳川家の始祖となる徳川義直をこの地で出産。幼名を五郎太丸といい、このあ...
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源氏物語ゆかりの 岩戸落葉神社のイチョウ京都市北区の山間部、清滝川と岩谷川が合流する地に、鳥居、拝殿は一つで、本殿が岩戸社、落葉社の二社からなる珍しい神社がある。 岩戸社は、小野上村の氏神で、近世に現在の地に移ったといわれる。落葉社は、小野下村の氏神で、92...
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継承が生み出す造形美 勧修寺(かじゅうじ)の臥竜(がりゅう)の老梅山科区南部、山科川と名神高速道路が交差する近くに門跡寺院の勧修寺がある。創建は古く、平安時代中期の900(昌泰3)年に、醍醐天皇が母・藤原胤子(いんし)の菩提を弔うために、胤子の母・列子(たまこ)の実家、宮道(みやじ)家邸宅を寺に改...
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復活の老樹 京都御幸町(ごこまち)教会のザクロ賑わう御池通から御幸町通を北へ。しばらく進むとレンガ造りの小さな教会堂が見えてくる。この京都御幸町教会は、キリスト教の伝道師でもある建築家のウィリアム・M・ヴォーリズの設計により、1913(大正2)年に建てられた。ゴシック様式を基調とする...
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古からの記憶を継ぐ 廬山寺(ろざんじ)のクロマツ京都御苑の東、多くの寺社が並び、植物の気配とともに粛とした空気が心地いい寺町通。この通り沿いに、938(天慶元)年、船岡山南麓に良源(慈恵(じえ)大師)により開かれた與願金剛院(よがんこんごういん)を起源とする、廬山寺があ...
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