みどりの街づくり事例
緑化プロジェクト♯6 ~京都リサーチパーク9号館の緑化~(サポーター協議会が見学)
2011年7月 8日 (金)
オフィスビルの緑化
京都市下京区の京都リサーチパーク(以下、KRP)のに、昨年10月新たにオープンしたオフィスビル9号館では、「人と人」「企業と企業」をつなぐ緑化活動が行われています。(京のみどり58号で紹介)
7月8日市内の緑のボランティア団体でつくる「京都みどりのサポーター協議会」の方々約30人がKRPのご協力のもと、オフィスビル9号館の見学会を行いました。
見学をする前に、将来構想も含めた緑化計画について、KRPの岸野麻衣子さんから説明を受けました。
「五条通りに直接面していることもあり、景観を良好にしながらコミュニティーを形成することがコンセプトの一つとなっています。」と話されたとおり、1階の通りに面した屋外の休憩スペースには、現代的に打ち水を表現するため、ミストが設置されています。訪れたこの日も30℃を超えるていましたが、ミストが涼しさを演出していました。
ロビーに入って正面にあるのが、「昇り庭」です。企業の成長を予兆させ、上から降りるブラインドは雪見障子から次第に姿を現すことをイメージして作られています。
KRPの建物内にある企業が、会社の枠を超えて交流できる場として屋上には菜園があります。約20社 約30名の人たちが集まる菜園サークルでは、トマトやナス・カボチャ・枝豆・ズッキーニなど様々な野菜が実っていました。「サポーター協議会」の方々は、どんなものが作られているのか興味津々な様子で見学していました。
敷地の発掘が行われた際、平安時代の貴族の邸宅の遺跡が確認されたことから、KRPの植栽には源氏物語に登場する多くの植物が植栽されています。源氏物語に由来している植物のプレートは漢字表記であらわされています。
見学したサポーター協議会の方々は、「屋上にもかかわらず、いろいろな植物が育っていて驚いた」「様々な植物がみられるように上手く工夫されている」などの感想が聞かれました。