緑化プロジェクト#4~山科区にある介護老人福祉施設での緑化活動~
2010年2月27日 (土)
山科区にある福祉施設の駐車場の空きスペースを利用して、緑化活動が行われています。
山科区にある居宅介護支援事業所『西野の家 はなさんち』の敷地内で行われているこの緑化活動を取りまとめているのは、梅小路公園「花と緑のサポーターの会」会員の千馬寿美代さんです。
≪きっかけは・・・≫
『西野の家 はなさんち』は、家主が亡くなられ空き家となり、庭も荒れ放題となっていた家でした。『総合老人福祉施設 同和園』が、5年前にその家を借りて、介護施設にリニューアルするという時、庭の植物を管理してくれるボランティアを探していることを聞いて、応募したことが始まりでした。最初は、同じくボランティアに応募されてきた方と2人きりで活動していたので、除草だけで一苦労だったそうです。
≪みんなで収穫・・・≫
千馬さんたちが耕して、ふわふわの土にした畑では、主に野菜や果物など食べられる植物が栽培されています。育った作物は、この施設を利用するお年寄りも、収穫されることがあり、「杖をついてやって来るおじいちゃんも、両手いっぱいに収穫して、帰り際は杖を忘れて帰ることもあるんよ。」と、おっしゃっていました。千馬さん達は、自分達が育てた作物を、施設を利用しているお年寄りの方々が収穫していくことを、とても喜んでおられます。
≪活動は広がって・・・≫
千馬さんたちの活発な活動の様子は、『総合老人福祉施設 同和園』の上村園長先生の耳に入りました。上村園長先生が千馬さん達に「『はなさんち』だけではなく、『同和園』の方でもボランティア活動しに来てほしい。」と度々お願いしていました。「これ以上範囲を広げたら大変になるから・・・」と断り続けていた千馬さんたちも、園長先生の熱烈な呼びかけに負けて、新たな活動場所を一緒につくることになりました。同和園の裏山にあった竹やぶを整地するところからはじめ、2009年春には段々畑が完成しました。「畑につながる道もしっかり整地して、いつか利用者さんたちの散歩コースになれば・・・」、「収穫した野菜をゆくゆくは施設の食事に使いたい・・・」など、園長先生の構想はどんどん膨らんでいます。その話を「広くなって大変やないの~」と話す千馬さんですが、楽しみにもされているようで、鍬を握る手に一層力が込められていました。
- 団体名
- 山科区フラワークラブ